はじめに:子どもと過ごすキャンプの「今」
「子供たちとキャンプに行けるのも、あと数年かもしれない」──
キャンプの帰り道、ふと胸をよぎるのはそんなセンチメンタルな気持ち。
上の子が中学生になったら、きっと来る機会も減ってしまう。
下の子も、兄や姉が来なくなったら一緒に来なくなるかもしれない。
だからこそ、「今この瞬間」がどれほど貴重でありがたいものかを、
焚き火の温かさや、子どもたちの笑顔が教えてくれます。
日常ではつい、後回しにしてしまう「ふれあい」
普段の生活の中では、どうしても忙しさに追われてしまいます。
仕事終わりに家でひと息ついている時、
子どもたちが話しかけてきても、スマホを片手に「また後でね」と言ってしまう。
子どもが“子ども”でいてくれる時間は、決して長くありません。
だからこそ、キャンプという非日常の中で向き合える時間がとても大切なんです。
子どもと一緒に「キャンプをつくる」喜び
うちのキャンプでは、子どもたちにもたくさんお手伝いをしてもらっています。
最初のころは遊びに夢中で、つい怒ってしまうこともありましたが、
最近は「何かやることある?」と自ら動いてくれるように。
子どもの成長に、思わずじんわりしてしまいます。
🔻子供たちにぴったり!お手伝いランキング(小学生編)
🥉 3位:ゴミ捨て・皿洗い
分別はこちらでしますが、ゴミ捨てや皿洗いは子どもたちにお任せ。
地図を広げて「どこに捨て場があるかな?」と探す時間も、小さな冒険のようで楽しそうです。
皿洗いも、仕上げは食洗機なので“手伝ってくれる気持ち”が何より嬉しい。
🥈 2位:テーブル・椅子の準備
設営時にリビング用アイテム(椅子、テーブル、コットなど)をお願いしています。
テント設営の間にやってくれるので、僕も助かるし、
子どもたちも「自分が準備した場所」として楽しんでくれます。
🥇 1位:寝具の準備
インフレーターマット、シュラフなどを出して寝室づくり。
ただ寝るだけじゃなく、“秘密基地”を作るようにわくわくしながら準備してくれます。
子どもと過ごす時間が、家族みんなの宝物になる
子どもたちが協力してくれることで、作業がスムーズに進み、
その分一緒に遊ぶ時間がぐんと増えました。
キャンプでは、ただの遊びだけでなく、
子どもたちに「できることが増えていく時間」があります。
そしてその姿を見ていると、
「この子たちをここまで育ててくれた妻や両親への感謝」まで思いが巡ることも。
思い出としてつながる未来へ
子どもたちと話すと、キャンプの印象は「探検」と「サーモンの刺身」だそうです。笑
暗くなったらランタンを持って探検、夏にはホタル探し。
冬は星座を眺めながら焚き火でマシュマロを焼く。
そんな何気ない体験が、
「そういえば、親とキャンプに行ってたなぁ」──
と、大人になってからふと思い出されるような、かけがえのない記憶になってくれたら。
そして、もし次の世代にもつながっていったら。
父としてこれほど嬉しいことはありません。
おわりに:キャンプは、“家族の心のアルバム”になる
キャンプは、家族の距離を縮めてくれるだけでなく、
親子の記憶を優しく紡いでくれる時間。
子どもたちと過ごす「今」を、
静かに、でも確かに刻み込んでくれる──それがキャンプの魅力です。
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